なにを描こうか常々思い悩むのが日課みたいな私なんですが、絵の参考として昔の写真作品を見ていました。その中でソール・ライターの作品に目が留まりました。NYで活躍された作家さんだそうです。
その方の晩年の言葉で「人生で大切なことは、何を手に入れるかじゃなく、何を捨てるかということだ」とありました。
誘惑してくるガラクタが多い現代だと捨てきれないかもしれませんが、だからこそ埋もれる前に意識的に捨てれるものを選ぶことが大切なのかなと思いました。
「なにをしたいのかわからない」という言葉が職場の患者さんと話していると時々あります。そもそも試せていない可能性もありますが、もしかしたら埋もれてしまっているのかもしれません。
あるいは、捨てても捨てても拾ってきてしまうものがその人にとって大切なやりたいことなのかもしれません。
つまり逆を言えば、捨ててしまってもいいと思えることを見つけることが「なにをしたいのかわからない」を解消する方法のひとつ…かなと。少なくとも心にスペースはできるはず。
そんなわけで今日も絵のラフをボツにしている訳です。
「なにをしたいのかわからない」を想う

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